物流のことを学ぼう!

マテハンとロボットの違い - 後編 -

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現代物流に精通した三方が、今日も現代物流のバックヤードについて語ります。
Youtubeの動画はこちらからご覧ください↓↓↓↓↓

https://youtu.be/xu4ryYZmwNQ

 

今日の議題は「マテハンとロボットの違い - 後編 -

前編の動画は、こちらからご覧ください。
https://youtu.be/-gvpgHI3xrI

後編は、実際に今物流の現場でロボットはどういう状況なのかについて。

ここ数年、話題性だけはすごく上がっている。
AIという言葉も聞き馴染みが出てきていて、ドラえもんまではいかないが、人の代わりをしてくれるのではないか…
物流倉庫のような、人がたくさん働く場所では、その恩恵にあずかれるのではないか…
という空気があった。
けれど、実際に導入をしてうまくいっているところは、まだ見たことがない。
AGVやAMRなど、そのロボットができる範囲のことからまず考え、何をロボットに任せて、何を人がやっていくべきなのか、そのすみわけを考えられているのだろうか…。
先が見えていないまま、導入しているところが多いように思う。
その先の世界が見えている人はいるのだろうか?と思っている。

AGVとは
Automatic Guided Vehicle
無人搬送車もしくは無人搬送ロボットのことを指す。

AMRとは
Autonomous Mobile Robot
ガイド無しでの走行が可能で、人や障害物を自動的に回避し移動するロボットのこと。

全部機械でできるんじゃないの?という感覚の人もいるだろう。
実際どうなのか、Q. 全部機械でできるものなのか?
A. 基本的にはできると思う。
けれど、まず仕事を標準化したり、仕組みを作ってから導入しないと、うまく活かせない。
今はまだその場で臨機応変に判断したりはできないので、人間以上の能力は発揮できない。
機械的に進められる作業はマテハンに任せることができるが、適宜判断が必要な現場にはロボット化はまだ難しい。

日本は、生産能力や人の能力が高いので、それをロボットに代われるかというと難しいところがある。
ここに億単位、何千万円という単位で投資をして、人を減らすというところへいくためには、超えないといけない壁がふたつみっつある。

ロボットはハードウェアだというイメージが強いけれど、それを制御するのはソフトウェアである。
物流倉庫のソフトウェアは、全て人。
そして、日本人は特にきめ細かい人間性を持っている。
例えば、落ちているごみを拾うなど…
ある意味必要な作業以上のこともしてしまうなど、気付きも多い。
それをソフトウェアに落とし込むのは、相当難しい。
そういったものをどこまで落とし込むか、また見えているかというのは、現場を知っている人間でないとわからないだろう。

ただ、ロボット化は避けては通れないものでもある。
今後もテクノロジーが進化して、物流現場でも、より省人化、自動化が進む。
なので、今のうちから様子をみて、今のうちから体力があれば、導入して失敗しておくことも重要だと思う。
そのノウハウを持っているかいないかの差が大きくなるだろう。
今導入して、すぐに大きな効率化は見込めるわけではないけれど、無駄ではない。

引き続き、ロジカイギでは物流現場のロボットを追っていきます!

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