通販物流の現場ノウハウ!

一体型伝票と伝票後発行について

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今日の議題は「一体型伝票と伝票後発行について
一体型伝票についてディスカッションした後、伝票後発行についても話します!
皆さんの現場に最適なものはどれでしょうか?

ネットショップの出荷の現場で使われる帳票といえば、ピッキングリストや出荷指示書を言われるもの、納品書、送り状、この3点が基本。
この3点を発行して、名前や注文番号を合わせてクリアファイルに入れて、ピッキングに行く。
それをひとまとめにした、一体型伝票というものがある…

一体型伝票のメリット
3点を発行して、名前などで顧客ごとに合わせる際に、似た名前の顧客がいると間違えてセットしてしまい、非常に重大な事故が起きる可能性がある。
一体型伝票を使うことで、そもそもこのセットをする作業が不要になる。
その点は、事故防止と効率化両方の面で、大きなメリットである。
一体型伝票は、プリンタから1枚だけ出てくるので、それを持ってピッキングリストに書かれているロケーション番号でピックをする。
バーコードがついていれば、それをスキャンして、商品のバーコードをスキャンして照合する。
ピッキングが終われば、それぞれを切り取って、納品書を同梱し、送り状を貼り付ければ終わり。
ミスをなくすという意味で、非常に画期的なもの。

一体型伝票のデメリット
一体型伝票は、送り状の部分はシールになっていて、ピッキングリスト、納品書それぞれを切り離せるように、切り取り線がある。
特殊な専用の台紙が必要で、それが高い…。
1枚あたり、10円〜20円の世界ではなく、30円〜40円の世界。
注文できるロット数も限られているため、大きな単位で購入する必要もある。
さらに、この伝票を出すシステムも必要。
倉庫管理システムと紐づけることで、バーコードをスキャンして作業をすることができる。
このシステム導入にもそれなりのコストがかかる。
さらに、一体型伝票を使っていた小橋氏曰く…
プリンタにもそれ相応の品質 (コスト) を求められるということ。
安価なプリンタを使っていると、特殊な紙の一部がシールになっているため、その粘着部分が原因でプリンタがダメになってしまうことがある。
プリンタが使えない=出荷できないということになるため、プリンタも比較的高価なものを用意する必要がある。
伝票自体がやや厚めなため持ったままピッキングをしにくい、文字が小さくなる、個人情報を持ち歩いてのピッキングになるという点もある。

伝票後発行とは
ピッキングリストだけを出力して、ピッキングをする。
検品の最後にバーコードをスキャンすると、送り状が発行される。
使用するプリンタは、サーマルプリンタというもので、小さくて強くて壊れにくい。
納品書を同梱しないことがデフォルトになっているなら、導入しやすい。
最初の準備として、ピッキングリストを出すだけで現場に情報が送れるため、一体型伝票と同様に情報を速く渡すことができる。
一体型伝票と異なる点は、個人情報を持ち歩いてのピッキングをしなくていいところ。
ピッキングに時間がかかり、検品にはさほど時間がかからないため、送り状発行の段階で作業が滞ることはない。

まとめ
1日に数十件の出荷であれば、3点セットの作業量もそこまで膨大ではない。
けれど、1日に千件、2千件の出荷があるのであれば、3点セットの作業量自体が膨大になり、現場に情報を届けるまでに時間を要してしまう。
一体型伝票を導入することで、現場に情報を届けるまでの時間を速くすることができる。
しかし、3点セットの作業が省かれ人件費が落ちるかというと、その分一体型伝票を使うためのコストがかかってくる。
ただ、効率化を上げ、ミスを防ぐためには非常に効果的である。
伝票後発行は、一体型伝票のメリットもありながら、導入や継続して使っていくコストが抑えられ、個人情報を持ち歩かなくてもいい。
納品書の同梱が必須でないなら、伝票後発行もオススメ。

扱う件数や、納品書の有無によって、選択肢が変わるんですね!
いろいろな目線のリアルな情報、ぜひとも活かしてください!!!

編集者K

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