教えて!物流会社のこと

宅配会社のEC集荷について

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現代物流に精通した三方が、今日も現代物流のバックヤードについて語ります。
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今日の議題は「宅配会社のEC集荷について

まずはじめに、集荷の平均時間は何時?
荷主の意向は、当然ながらギリギリまで発送できるように、遅い時間に集荷に来てもらいたい。
けれども実際は、物流センターなどの倉庫では、17時前後。
都内都市部のオフィスで発送業務もしているところだと、もっと早くなっており、15時台〜16時台。
ただ、場所によっては、この時間であっても厳しいと言われているところもある。
集荷に間に合わない場合は、直接持ち込むなどして対応することに。

集荷したあとの荷物は、どうやって顧客のもとに届けられるの?
どうしてそんなに集荷の時間が早まっているの?という疑問の答えはこれだろう。
倉庫やオフィスで、集荷に来たドライバーが伝票をピッと読み込み、そこで発送処理が終わったように感じている人も多い。
けれども、実際は伝票をピッとしたあと…
まず、ブランチと呼ばれる、最寄りの支店などに運ばれる。
そこで、方面別仕分けを行う。
そのあと、主管と呼ばれる大きなベースに運ばれる。
関西方面はここ、東北方面はここ、と振り分けられる。
そしてようやく、配送先地域に運ばれる。
集荷からこの一連の作業に時間がかかる。
時間がかかる点においては、人手不足も要因である。

宅配会社によっては、幹線から向こうの輸送にフルトレーラーを導入するなど、動脈部分は太くなっている。
けれども、肝心の集荷をする人、配達する人、方面別仕分けをする人、そういったところの人手不足が深刻。
そのため中小のEC会社では、集荷してもらえる時間がどうしても早くなってしまう。
楽天スーパーロジスティックやYahoo!ロジスティクスなどは、「○時までに注文したものは当日出荷します」というのを強みにしている。
けれども、それは大型センターだからこそ実現できる。
一般のEC会社が、そこと戦うのは厳しい。
楽天スーパーロジスティックやYahoo!ロジスティクスなどの、大きなロジに預けるという選択肢も出てくるのではないか。
集荷時間がどんどん早くなっている今だからこそ、「当日出荷」をどこまで行うか、見極めるいい機会かもしれない。

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