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今日の議題は「物流DXって?」です。
最近、ECや物流業界で流行っている言葉が多々あります。
代表的なものが、「物流DX」。
その言葉の定義や、使われている現場の実情など、お話いたします。
まず、物流DXとは。
DXとは、デジタルトランスフォーメーションのこと。
ただのIT化ではなく、最新のデジタル技術を駆使して業務上の課題を解決し、新たなビジネスモデルを生み出すこと。
それを物流に取り入れて…ということ。
そんなサナギが蝶になるようなことを本来は指す「物流DX」という言葉だけれど、言葉が一人歩きしている節がある。
ITツールを導入することを「物流DX」と表現するなど…。
流行り言葉を使わないと遅れている?と思っている人が多いのでは?
EC寄りに解説すると…
店舗でもネットでも買えることを、オムニチャネルと言うんだよ
O2Oじゃなくって、オムニチャネルだよ
クロスチャネルじゃなくって、オムニチャネルだよ!
という風に言っていたけれど、もうオムニチャネル自体も古い言葉である。
今であれば、OMOではないだろうか。 (OMOも新しい言葉ではないけれど)
オムニチャネルは企業視点で、OMOは顧客視点である。
OMOとは…
Online Merges (with) Offlineの略で、オンラインとオフラインの融合という意味。
そして、最近よく聞くのは、ユニファイドコマース (Unified Commerce)
あらゆるユーザーの情報を統合し、ユーザーに対してパーソナライズされたサービスを提供する販売戦略のこと。
これらの言葉の定義を聞くと、なるほど!とはなる。
けれど…
これらって、ファッション業界でよくあるアレじゃないだろうか?
ワイドパンツのことを、ガウチョと呼び、新しいもののような感じにして売り出す。
新しい言葉を使って、消費者心理を煽るような戦略。
と、昨今の流行り言葉も同じようなものではないかと思う。
対消費者での戦略ならいいと思う。
けれど、物流の現場で使う言葉をどんどん新しいものにしていくのはどうだろうか。
難しく感じてしまい、受け入れにくくなるのではないか。
新しい言葉を次々に多用するよりも、やらなければならないことの本質を見ないといけないのではないか。
そういった現状で、言葉だけが一人歩きするのは、あまりよくない傾向に思う。
言いたいんでしょう!というのが一つの結論。笑
ただ、会議の前にやることを決めようという内容を…
「MTGのアジェンダをディスカッションして…。」と言ってみたり。
こういった言葉を多用することで、資料がかっこよく見えたり、スキルアップしたように感じられたりすることもあると思う。
それは悪いことではないと思う。
では、何が問題かというと、物流現場との間に差ができているのではないか?ということ。
でも、物流現場はとにかく忙しい。
そういった言葉を使った方がいい、知っていた方がいいと考える人も少ないだろう。
使い慣れない言葉を多用されることで、共有できていない情報が増えている可能性もある。
新しい言葉を使うことは、決して悪いことではないけれど…
やらないといけない、やりたいこと、の本質は見えているか。
ちゃんと相手に伝わっているか、今一度考えてみてほしい。