トランスフィード株式会社 代表取締役 長井 隆典氏とは
物流に限らず、バックヤードのスペシャリストと呼ばれる長井氏。
ヒト×モノ×システム＝ロジスティクス
「現場」と「経営者」を繋ぐことも自身の重要な役割
という考えで、コンサルタントとして活動している。
ECと物流にずっと携わりながら
CS → 物流 → システム → 起業
その環境で必要なスキルをつけ、各所で成果を上げ
次に必要なスキルや興味の沸いたスキルに応じて転職。
豊富な経験と培われてきたスキルを活かし
企業にとって最適なアドバイスができる、独立型の物流コンサルタントとして独立。
長井氏の経歴がわかりやすくまとめられた年表
ファーストキャリア：CS (メディア・アパレル) 2000-2005
ASP型の通販支援事業を行う会社でキャリアをスタートさせた。
CDやDVD、雑誌に連動したアパレルの商品を扱っていた。
会社としての顧客はBtoBだったが
その顧客の持っている顧客向けのCSの管理者や
物流代行の部署も担当していた。
会社の理解もあり、CSの課題解決のために「フロントの修正」や
当時はまだ一般的でなかった「FAQ」の作成などをどんどん行えた。
その結果、4、5年目には、クレームや問合せがなくなってしまい
ほとんどの課題を解決していた。
やることがないな…と思うほどであった。
物流の部署も見ていたが、物流を管理することで
もっと色々なことができるのではないかという話があり、転職。
セカンドキャリア：物流 (靴・雑貨) 2005-2010
小売事業を行う会社にて、物流・CS・スタジオの業務を担当。
小売事業なので、顧客はBtoC。
CSやスタジオも見ていたが、メインは物流なので
WMSのシステムを導入したり、運用・ヒト・モノの管理
特に在庫の責任者ということで、色々な業務を行っていた。
この時点で、CSと物流を押さえられていて
BtoCの商売として大事なことが見えてきたという感覚だった。
しかし、さらに進んでいくと…
もっとシステマティックなところも学びたいと思い、転職。
サードキャリア：システム (化粧品・食品) 2010-2016
物流支援事業を行う会社で、システムの構築と運用を担当。
最初はACCESSやExcelやFileMaker、そしてWaveやAPIの繋ぎ込みなどを行うように。
色々なことを学んでいくと、これまで物流現場やCSで苦労したことが
システムをうまく活用することで、人の削減などできることに気付く。
ここでは、システムの構築と現場での運用の両方を担当していた時期が長く
非常にいい学びになった。
そうなると次は、経営者の判断のようなところを目指していく…
という自然な流れで、起業。
起業 2016-現在
製造業や小売事業の方々と話をさせてもらい
「現場」と「経営」の両方を見させてもらい
そこを繋ぐということを大切にしながら仕事をしている。
これまであまり見ていなかった決算書を見たり
在庫をモノで見ずにバランスシートで見てどうなのか
そういった見方をするようになっていった。
長井氏が大切にしている3つの考え方
- 情報の整理整頓
- わかりやすく可視化する
- 課題と解決が見えてくる
整理整頓にかける1分が、1時間の余裕を生む。
For every minute spent in organizing, an hour is earned.
by Benjamin Franklin
アメリカ建国の父、政治家、物理学者、著述家として数々の格言を残している人物。
整理整頓の成功は自由な試みの可能性
CSでのお客様対応、物流倉庫でのモノの対応
どうしても目の前のモノを片付けてしまう気持ちはわかる…
けれど、後々のことやこれからのことを考えて行動するなら
ここで情報を整理整頓する癖をつけた方がいい。
できれば、それを自分の顧客にもやってもらいたいと思っている。
わかりやすく可視化することの重要性と難しさ
報告書や提案書など、 今は色々な書き方、表現方法がある。
長井氏は、わかる人にしかわからないような資料は決して作らない。
誰にでもわかるようにすることで、会話も進む。
わかりやすくという言葉は簡単だけれど
実際にそれを作るには、想像力や思いやりも重要である。
コンサルティングの過程で必ず必要な資料。
ここにも大事な考え方がある。
ここまでくると、課題と解決は見えている
ただ、課題が見えたから誰かに任せるということはしない。
誰か (人) に依存しない方法を仕組化していく。
これが自分たち、物流コンサルタントの仕事だと言う。
今後も精度を上げていきたい
長井氏は、現時点でかなりのマルチタスクなコンサルタントである。
冗談まじりで「物流」コンサルタントという肩書きで
合っている？と言われるくらい。
けれど、プロフィール紹介の締めは
今後もこの (大切にしている3つの部分の) 精度を上げていきたい。
それが自分のテンションを上げることになると思う 。
というコメントだった。
こういった徳も長井氏の大きな武器であることは間違いない。
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