物流KPIとは?
ズバリ、物流倉庫の評価をするための定量情報。
物流センター=「コストセンター」
という意味合いで認識している企業が多いため、売上に対する物流費のような数字だけを見ていることは多い。
コストの中には、売上に対する物流費以外にも、ひとつひとつの作業に対する生産性や作業のリードタイムなど、数字にできるものが多々ある。
全てを数字にし可視化しないといけない訳ではなく、自社にとって必要な数字が何かを理解して、KPIを設定する必要がある。
そのためには、まず自社の課題が何かを知ることが重要。
課題を明確化した上で、必要な数字を出し、その数字をよくするためにどう改善していくかを考え可視化する。
そうすることで、皆がわかる評価基準ができてくる。
その後も、必要な数字を取り続け、適宜評価を行い改善していく。
これが、物流KPIである。
物流コストを下げたいEC側と売上を上げたい物流側
当然ながら、荷主であるEC事業者側は、物流コストを下げたい。
そして、物流事業者側は、売上を上げたいと考える。
そんな相反する両者の唯一の共通言語は「現場がいかに効率よく回って、少ない人数で仕事をこなせるか」だと思う。
EC事業者はコストが下がり、物流事業者は儲かる。
そのために、双方がどんな協力をできるかも、KPIにおいて非常に重要である。
ちゃんとやらなきゃ現場は辛いだけKPI!
最低限必要な数字と、自社の課題に合わせた数字だけをまずは取る。
数字を取るというと容易に聞こえるが、通常業務を行っている現場でそれを行うことは簡単でない。
入荷の検品にかかる時間や、決まった時間内にどれだけピッキングできるかなど…。
この数字を取る目的や、数字的な目標も共有して、理解してもらった上でやることが重要。
そして、これらの数字や目標を達成することは、会社の業績や現場環境に直結してくることも理解してもらった上で、数字を取り続ける。
目標や目的を現場と共有すれば改善策が出てくる
定期的なMTGでKPIを用いてどう改善が進んでいるかなどを共有することも非常に重要である。
これをやっているかどうかの差は大きいと、コンサルティングを行っていて感じる。
実は、現場のスタッフがすでに課題やその解決策を知っていることも多々ある。
トップダウンで改善を進めるだけでなく、現場のスタッフと切磋琢磨して、現場からのボトムアップの改善も並行することを勧めたい。
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