はじめに今回のテーマは、「マネジメント診断」。あなたは、問題発生のたびに奔走する「消火型」ですか?それとも、事前にリスクを察知し未然に防ぐ「防火型」ですか?今回の記事では、ロジカイギメンバー3人が、それぞれの経験や視点を交えながら、理想のマネジメントについて深く掘り下げていきます。組織を率いるすべての方にとって、自身のマネジメントスタイルを見つめ直し、より効果的なチーム運営のヒントを見つけるための必見の内容です。二つのマネジメントタイプ動画冒頭で示されたのは、*「消火タイプ(タイプA)」と「防火タイプ(タイプB)」*という二つのマネジメントスタイル。小橋さんは、この分類が、様々な現場で多くの人と接する中で感じた「もっとこうなればいいのに」という思いがきっかけになっていると説明します。コンサルタントとして様々な提案をする中で、最終的に実行するのは現場のマネージャーや経営者であり、その多様なタイプを見てきたことから、この二つのタイプに整理したとのことです。*消火タイプ(タイプA)*は、常に忙しく動き回り、問題が発生するたびに対処するスタイル。問題が起きれば陣頭指揮を執り、その場しのぎの対策を立てるため、常に現場で問題を解決しているように見えます。このタイプのマネージャーは、「自分がいないと現場が回らない」という意識を持ちがちで、忙しさに充実感を覚える傾向もあるようです。一方、*防火タイプ(タイプB)*は、事前に綿密な計画を立て、期日が近づいた段階で確認を行うスタイル。問題が発生した場合も、事前の打ち合わせで方針が共有されているため、部下からの報告も早く、対応も用意です。このタイプのマネージャーは、表面上は目立たないものの、冷静沈着に対応することで問題を未然に防いでいると言えます。ロジカイギメンバーはどうなの?小橋: いやあ、これ、僕も大いにタイプAですね!ついつい目の前の火を消すのに夢中になっちゃうというか。伊藤: 小橋さん、それはすごくよく分かります。僕もどちらかというとそっちのタイプかもしれません。なんか、火事が起きてから動く方が、夏休みの宿題を最後にまとめてやるみたいな、ある種の達成感があるんですよね。事前にきっちり計画を立てるのが、意外と苦手だったりもしますし。長井: 確かに、目の前の問題にすぐ対応することで、仕事をしているという実感は得やすいですよね。ただ、次のスライドで説明されているように、消火タイプは計画や指示が大まかで、「これやっとけ」という指示になりがちです。その結果、直前になって確認すると、部下が持ってきたものが全然違っていたり、状況が悪化していたりすることが起こりやすい。小橋: そうなんですよね!で、結局自分で火の中に飛び込んでいく、と。伊藤: 防火タイプはその点、プランニング(計画)とDo(実行)の段階に非常に集中するんですよね。しっかりと部下と話し合い、具体的な計画や作業を一緒に考え、日々の進捗を確認しながら指導する。ある程度の方向性を決めた上で部下に任せ、問題が起きた場合の対応についても事前にコンセンサスを得ておくことで、チェックやアクションの段階であまり力を入れなくても、事前に火災を防ぐことができる、つまり「防火」ができるというわけですね。長井: 私も、本来はPDCAサイクルでいうPD(Plan-Do)の部分をしっかりと行うべきだと考えています。しかし、特に物流の現場では、どうしても突発的な事態が多く、感覚的に対応してしまうCA(Check-Act)型のマネジメントが多いように感じます。小橋: まさにそうですね。僕もコンサルタントとして様々な現場に入る中で、まだまだ感覚で仕事をしているケースが多いと感じます。もちろん、経験も重要ですが、複雑化する物流やシステム化が進む現代においては、やはりPD型のマネジメントに変えていく必要があると強く感じています。伊藤: なぜ、どうしてもタイプAの消火型が多くなってしまうんでしょうね?理屈で考えれば、明らかにタイプBの防火型の方が効率的なはずなのに。長井: 一言で言ってしまうと、業務を十分に把握できていないからだと思います。目の前の問題は見えているけれど、見えていないことへの不安が大きいと、どうしても動いて確認しないと気が済まない、という状況に陥りがちです。仕組み化がされていないほど、無駄な動きが増え、結果的に消火型の対応になってしまうのではないでしょうか。小橋: なるほど。確かに、全体像が見えていないと、どうしても目の前の問題に集中してしまいますよね。伊藤: あとは、消火型のマネージャーの方が、「自分が現場を回している」という優越感を感じやすいという側面もあるかもしれませんね。何でも自分でやってしまうため、部下が育たないという課題も指摘されています。長井: そうですね。指示を出す側も受ける側も、短期的に見れば楽な場合もあるかもしれませんが、長期的に見ると、部下が自分で考え、判断する機会を奪ってしまう可能性があります。上司が適切なアドバイスや指導をするスキルを身につけることも、PD型に移行するためには不可欠だと思います。小橋: バランスも重要ですよね。基本的にはPD型で回したいけれど、状況によってはCA型で臨機応変に対応できる部下がいると助かる、という場面もあると思います。伊藤: まさにそうですね。常にどちらか一方のタイプであるべきというわけではなく、状況に応じて使い分ける、あるいはチーム全体としてバランスを取ることが重要なのかもしれません。経験のないことに取り組む場合は、完璧な計画を立てるよりも、ある程度の方向性を示しつつ、試行錯誤しながら進めていくアジャイル的なアプローチも必要になるでしょう。そのためにも、起こりうる問題のシナリオや考えるべき軸を事前に用意しておくことが、部下の迷いを減らす上で大切だと思います。長井: 組織全体として、PDとCAのバランスを見ながら、個々のメンバーのスキルや経験に応じたマネジメントをすることも重要ですね。まとめ今回のロジカイギの動画では、マネジメントスタイルを「消火タイプ(CA型)」と「防火タイプ(PD型)」の二つに分類し、それぞれの特徴やメリット・デメリットについて深く掘り下げました。対談を通して、多くの現場で消火型のマネジメントが prevalent である現状や、その背景にある業務把握の不足、優越感、部下育成の課題などが明らかになりました。しかし、複雑化する現代の物流においては、事前に計画を立て、リスクを未然に防ぐ防火型(PD型)のマネジメントへの転換が不可欠であるという結論に至りました。そのためには、上司の指導スキルの向上や、部下を育成する視点を持つこと、そして状況に応じた柔軟な対応も重要であることが強調されました。今回の記事を通して、ご自身のマネジメントスタイルについて改めて考えるきっかけになったでしょうか?あなたは、目の前の問題に追われる「消火型」ですか?それとも、将来を見据え、着実に準備を進める「防火型」ですか?ぜひ、コメント欄であなたの考えや、今回の動画で得られた気づきを共有してください。今回の動画は、【マネジメント診断】PD型?CA型?あなたはどちらのマネジメントをしている?%3Ciframe%20width%3D%221280%22%20height%3D%22720%22%20src%3D%22https%3A%2F%2Fwww.youtube.com%2Fembed%2FLkoWQ_hOhSY%22%20frameborder%3D%220%22%20allow%3D%22accelerometer%3B%20autoplay%3B%20encrypted-media%3B%20gyroscope%3B%20picture-in-picture%22%20allowfullscreen%3E%3C%2Fiframe%3Eマネジメント, マネジメント診断, PD型, CA型, 消火型, 防火型, ロジカイギ, 物流, 組織運営, 部下育成, リーダーシップ, 計画, 実行, 改善, 対策, コンサルタント